「社会人1年目だけど仕事を辞めたい」きっと入社してから数日~数ヶ月間経った人であれば、このような気持ちがでてくる人もいるのではないでしょうか。
実は私は2017年4月に社会人2年目になったのですが、社会人1年目の9月に新卒で入社した会社を退職しました。
当時とても辛い気持ちで仕事をやめた私ですが、今だからお伝えできる事があると思って、今回の記事を書いていこうと思いつきました。
特に「どっちの選択が良い」といった事は書かないので、フラットな気持ちで今回の記事を書いていきたいと思います。
目次
中途半端な意志なら辞めない方が良いかも
現状、「とにかく辛いから辞めたい」「なんとなく辞めたい」といった中途半端な気持ちで退職や転職を考えている人がいるのであれば、それは確実に辞めた方が良いと思います。
中途半端な気持ちで辞めた社会人1年目を、一般的な企業がすぐに採用してくれる事はなかなかありません。それなりに自分の中で強い意志を持っていないのであれば、安易に仕事を辞めたいと思う事は避けた方が良いでしょう。
*うつ病などの精神的な診断がされている場合でしたら別だとは思いますが。
「根性なし」と言われる覚悟はできているか?
仕事を辞める時は驚くぐらい周りからの圧力がすごいです。「まずは3年は続けろよ」「ていうかこんなすぐに辞めるなんて根性無さすぎだろ」これ私が実際に言われた言葉です。
結構社会人の先輩からこういった言葉をかけられる事は精神的に楽なものではありません。こういった言葉を掛けられても大丈夫だといった自信はあるのかは、自分自身に問いかけた方が良いしょう。
社会人1年目で仕事をやめた理由
実際に私が社会人1年目で仕事を辞めた理由をここで紹介していきます。是非、参考にしていただければと思います。
①給料が安かった
東京で一人暮らしをしている私からしてみると、圧倒的に給料が安かった事を覚えています。今思えば私の考え方が甘かったのですが、「この会社で働いていたら生活ができなくなるかも」といった危機感を覚えていました。
ですが今となってはそのような考え方は、まだまだ子供だったなと感じています。
そもそも自分は給料以上の売り上げを上げていたわけでもありませんし、何よりも「お金をもらいながら自分自身は学ぶ事ができる」といったサラリーマンの特権に対して、何の感謝の気持ちも持つ事が出来ていませんでした。
②社内の人間関係が悪かった
とにかく社内での人間関係の悪さがひどかった記憶があります。
もともと私の中で「人間関係を重視していきたい」と考えていた事もあり、その中で会社の雰囲気が自分に合わなかった事は、大きな理由の一つだったと思います。
③会社の経営が悪化していた
これは薄々話を聞いていたのですが、会社の経営が悪化していると話しを耳に挟み始めた時期がありました。
確かに明らかに会社の売り上げが立っていなかった事はわたしの目から見ても明らかでしたし、どんどん人が辞めていく姿を見て、「おそらく正常な状況ではないんだな」と感じていました。
④他に学びたいことが徐々に見えてきた
また、仕事しをしていくうちに「本当に自分自身はどういった事を学びたいのか?」「どんな環境で学びたいのか?」といった部分が明確になってきました。
そもそも就職活動をしていなかったので、自分の中でそういった部分の判断基準が定まっていませんでしたが、社会人になってから徐々にそういった部分が見えてきた事は本当に良かった事だと思います。
社会人1年目で仕事を辞めた事で嫌だったこと
社会人1年目で仕事を辞めると、当然普通ではないため色々とイレギュラーな事が起こります。その中で正直なところ「嫌だな」と感じた事を紹介します。
①母親にめっちゃ怒られたこと
私の場合は事後報告で仕事を辞めた事を家族に話しました。そしたら当然といえば当然かもしれませんが、母親にこっぴどく叱られました。
自分の中でもほんの少し罪悪感があったため、納得はしていましたが、この歳になって母親に怒られた事は、まだまだ自分は子供だなと思った記憶があります。
②仕事をやめた直後は生活が苦しかったこと
また、ただでさえ給料が安かったため、仕事を辞めた直後は生活がとても苦しかった記憶があります。
これは転職を考えている人へのアドバイスになりますが、転職活動は可能な限り働きながら進行していったほうが良いです。
仕事を辞めた後は、確かに転職活動に集中できますが、お金の面で余裕がない限り避けた方が無難でしょう。
③転職活動中にめっちゃ否定された事
実は転職活動をしている中で、幾つかの企業の方にきつめの言葉をあびせられたりした事もありました。
この事が正直最も辛かったのですが、色々と言われたことで「どんなに自分の中で意志や理由を持っていても、それが相手に伝わらなければ、ただの根性なしと認識されるんだな」と感じました。
社会人1年目で仕事を辞めて良かったと感じたこと
反対に仕事を辞めて転職をした時に本当に良かったと感じたことについても触れていきたいと思います。
大概早い段階で転職をした人の意見として、「転職してもほとんど変わらなかった」といった人が多いのですが、決してマイナスなイメージだけではない事をお伝えしていきます。
①自分が成長できる会社に出会えたこと
自分がある程度理想としていて、成長できる会社に出会えた事は本当に良かった事だと思っています。やはりすぐに会社を辞めてしまった立場上、そう簡単に転職活動がうまくいったわけではありませんでした。
それでもその中で自分が理想としている事や、考えている事をぶらさずに面接に何度も臨んだ事で、理想に近い会社に転職する事が出来ました。
②ネタにできること(あまり参考にならないかも)
なかなか早い段階で転職をする人もいないため、物珍しさもあるかと思います。
そんな中で私自身の性格もあるのですが、すぐに転職した事をネタにしたりする事は、人間関係の構築の上で比較的使えるネタになりました。
個人的には早い段階で転職して良かった
最後になりますが、個人的には本当に転職をして良かったと感じています。これだけ自分が理想を描いていた物と近い会社に出会えたことは、本当に運の良さもあったと思います。
なかなか転職をすぐに踏み切ることができないと思いますし、転職をしたからといって自分が満足できる会社に入れる可能性は決して高くありません。
ですが以下の4つを意識しておけば、少しでも社会人1年目の転職活動でもうまくいくと思います。
- 転職理由をなるべく他責にしない(「環境が悪い」などの言い訳に聞こえてしまうため)
- 強い意志を持って仕事を辞める(中途半端な気持ちでは転職してもどうせ変わらないため)
- 自分の理想や求めていることはぶらさない(色々な人に出会って理想が変わることはアリ)
- 最終的には自分の意志で決める(人に委ねた判断はいずれ人のせいにしてしまうため)
これらを参考にしつつ、転職を本気で考えている人はぜひ生かしてみてください。