学生・企業がそれぞれインターンシップをやる目的とは?

学生・企業がそれぞれインターンシップをやる目的とは?

大学2,3年生なら一度は気になるインターンシップですが、なぜ、インターンシップという制度があるのか考えたことはあるでしょうか?

なんとなく、やった方が良い気がしますが、インターンシップ制度がある理由と企業が取り入れる目的を探ることで、インターンシップの本質が見えてきて、自分は参加するべきなのか、そうでないのか判断できると思います。

ここでは、企業がインターンシップをやる5つの目的を探っていきながら、それを踏まえて学生がインターンシップをやるべきなのか、また、就活でインターンシップの経験はアピールポイントになるのか、解説していきます。

1. インターンシップとは

一般的には「インターン」と略して呼ばれることが多いですが、まず、インターンシップとはどのようなものなのか確認していきましょう。

インターンシップとは、学生が一定期間企業などの中で研修生として働き、自分の将来に関連のある就業体験を行える制度。 日本においては、大学本科生では3年次の夏・春の長期休暇中に行く事がほとんどで、3年秋から本格化する就職活動に先駆けて就業体験を積むことで、就職活動本番でのミスマッチを防ぐ目的もある。(インターンシップ – Wikipedia)

また、インターンシップには長期型と短期型があります。

1-1. 長期型

長期型に参加する意味は、社会人としての力がつくことや自分自身を高めることができることです。

長期インターンシップとして学生を受け入れる理由は、様々ありますが、学生に成果を出して欲しいという思いがあるからです。また、学生でも成果を上げることができる仕事があるということです。

それは直接売上に繋がらないことかもしれませんし、営業や商品開発、Webデザインなど、売上に直結する仕事を任せられることもあります。

いずれにせよ、どのような仕事でも学生としてではなく社会人として見られるため、参加する学生も緊張感を持って取り組むことができるので、社会人としての基本的な知識や能力を養うことができるのです。

また、当然ですが企業側はできる限り優秀な学生を採用したいので、長期インターンシップを通じて学生を育てて、そのまま内定をだして本採用というケースもよくあります。

1-2. 短期型

短期型に参加する意味は、たくさんの業界を知ることができるということです。

「興味がある業界だったけど、実際にやってみたら違う感じがした」

「今まで興味はなかったけど、参加したら自分に合っている気がした」

など、インターンシップに参加して内部を知ることで見えてくるものがたくさんあり、実際に就活が始まったときに参考になります。

また、短期間ではどうしても自分の能力を高めるということまではなかなかできないし、企業側も能力を高めてもらうことよりも仕事内容や社風を知ってもらうということに重点を置いているケースが多いです。

つまり、就活で短期インターンシップの経験でアピールすることは難しいし、企業側も魅力的には思いません。短期インターンシップに参加する場合は複数社に参加することに意味があるのです。

1-3. 近年の状況

経団連加盟企業が決めたの倫理協定により、2015年(2016年卒)から採用選考の本番が8月1日になりました。そのため、採用活動を重なる夏のインターンシップを準備している企業は少なくなりました。

簡単に言うと、企業側は夏のインターンシップに手を回せなくなっている状態ということです。

もちろんインターンシップの準備をしている企業もたくさんあるので、どんな企業がやっているか気になる方はポータルサイトなどで確認してみましょう。

2.インターンシップとアルバイトの違い

インタンーンとアルバイトには大きな違いがあることはご存知でしょうか。簡単な違いから述べると、「学生気分なのか社会人の準備としての活動なのか」といった違いもあります。

その他にも大きな違いとしては、

  • インターンは学生しか参加できない
  • 給料ではなくスキルアップや経験を積むことが目的
  • 明確な目的がない学生は落とされる

と大きく三点があります。

2−1.インターンは学生しか参加できない

当然ですが、基本的にはインターンには学生しか参加ができません。「早い段階で社会を経験できる」といった意味もインターンには含まれているため、すでに社会人になっている人には参加資格がないのです。

また、すでにその企業から内定を獲得していて、就職を前提とした内定社インターンと、自分のスキルアップなどを目的としたインターンと言ったように、大きく二つに分かれることも特徴です。

2−2.給料ではなくスキルアップや経験を積むことが目的

インターンは給料が発生しないケースも少なくありません。企業からしてみれば、貴重な社員の稼働時間を学生の支援に活用するわけですから、なるべく給料などを出したくないことも本音の一つです。

そのため、「学生側も給料が欲しいから」といったような理由で参加することはお勧めできません。それでしたらアルバイトでも可能ですからね。

やはりインターンを行うのであれば、自分自身の経験のため、スキルアップのためといったような心構えがないと成長することはできませんし、大前提として、企業側も雇いたくありません。

2−3.明確な目的がない学生は落とされる

上の話とも少し似てくるのですが、「このインターンを通して◯◯なことをやりたい」といった様な、ある程度明確な目的がない学生は、落とされるケースが多いです。

確かに学生のうちは、やりたい事などがなくても仕方ありません。インターンに参加したいと考えるのであれば、何かしらの目的がないと参加する事は難しいでしょう。

3. 企業がインターンシップをやる5つの目的

企業がインターンシップをやる基本的な目的は、学生に社会勉強をしてもらうためや就職してからのマッチングミスをなくすためですが、企業側の様々な思惑と目的を以下の5つにまとめました。

  1. 自社に興味を持って欲しいから
  2. 優秀な学生を見極めたいから
  3. 就活ナビサイトの担当者に勧められたから
  4. 業務の1つになってしまっているから
  5. 競合の他者がやっているから

1つずつ詳しく見ていきましょう。

① 自社に興味を持って欲しいから

学生は日常生活をしているだけでは、どんな企業があってどんな仕事をしているのかなんて考えもしません。良くて大手企業の名前を知っているくらいでしょう。

なので、まずはじめに、学生に自社の名前を知ってもらい、業務内容に興味を持ってもらう必要があります。

② 優秀な学生を見極めたいから

企業側は、優秀な学生は多くいないと考えます。入社してから研修や経験を重ねて成長して貰えばいいという考え方の企業もありますが、主に、外資系企業やベンチャー企業はレベルが高くてすぐに活躍してくれる学生を求めます。

また、外資系やベンチャー企業は経団連の倫理協定に縛られることがないので、2月から採用活動を行う企業もあります。このような企業にとっては優秀な学生を見極めたり、実際に育てて採用まで繋げるためにインターンシップは良い機会となるのです。

③ 就活ナビサイトの担当者に勧められたから

企業側の事情が見え隠れする理由なのですが、例えば、マイナビやリクナビなどのナビサイトと提携している企業は、ナビサイトの担当者にインターンシップのポータルサイトへの掲載を勧められます。

ナビサイトと提携している企業は普段から様々なコンサルテーションを受けているので、その流れでインターンシップを勧められることもよくあるのです。

④ 業務の1つになってしまっているから

企業に取って業務をやめることや撤退することは、立ち上げるよりも難しいという背景があります。毎年業務の一環としてインターンシップに取り組んでいるため、とりあえず今年もやっておこうというような企業も少なくありません。

⑤ 競合の他社がやっているから

企業側もできれば優秀な人材が欲しいと思っています。できれば他社に取られる前に自社で採用したいものです。特に同業他社から遅れをとらないように、インターンシップをやっている場合もあります。

企業がインターンシップをやるからにはそれなりの目的があります。インターンシップをやるということは、その分人件費もかかるので、人件費以上の効果やメリットがなければやる意味はありません。

学生本位の視点ではなく企業側の視点に立ってみると、見えないものも見えてきます。また、毎年人気があるインターンシップは、人気の理由があるはずです。

インターンシップをやろうと考えているのであれば、その企業は何のためにインターンシップをやっているのか探ってから参加の判断をしてみましょう。

4. 学生がインターンシップをやる意味・目的

企業がインターンシップをやる意味を見てきましたが、それを踏まえて学生がインターンシップをやる意味はどういった点があるのか、確認していきましょう。

4-1. 前提として無理にやる必要はない

もし、インターンシップに参加する気持ちがなければ、参加する必要はありません。

しっかりとしたやる気を持って長期インターンシップに参加した場合は力も付くのでアピールポイントになりますが、なんとなく参加しても企業側にも自分自身も時間の無駄になってしまうので、それなら興味があることに思いっきり取り組んだ方が有効的に時間を使えるでしょう。

4-2. インターンシップの経験自体は就活で使えない

これはインターンシップに限りませんが、「インターンシップをやりました」という経験自体は就活ではアピールポイントになりません。

なので「友達が参加しているから」というような理由ではなく、しっかりと目的意識を持ってインターンシップに参加しないと、全く意味がない時間になってしまいます。

4-3. インターンシップの経験から何を学んだのかが重要

インターンシップの経験自体は就活で使えませんが、インターンシップの経験を就活のアピールポイントとして活かすことはできます。

活かすためには、「インターンシップの経験から何を学んで、今後どのように活かそうと思っているか」という点をしっかりとまとめることができれば、就活で十分活かせます。

インターンシップは基本的に「仕事」をやるので、その仕事の経験に対してどのように思ったか?という点は、この人が入社してからどのような気持ちで仕事をやって、どんな貢献ができるのかというイメージをしやすいので、企業側からしてみれば是非聞きたい話です。

長期インターンシップを頑張ってやった方は、その経験から何を学んで今後どうやって活かそうと思っているかということを伝えられるようにしておくと就活で効果的な自己PRになります。

4−4.たくさんの業界を知る事ができる

短期的なインターンを複数回行うタイプの学生であれば、いろいろな業界を知る事ができる様になります。学生のうちに将来的な選択肢を増やす事は個人的にはとてもお勧めです。

とにかく人生経験が少ない学生でしたら、自分自身のキャパシティーを増やすためにたくさんの経験を積む事は大切です。たくさんの業界を経験する事で、「この業界に行きたい」や「この社会人の人素敵だな」といった様な発見もあるかもしれません。

4−5.場合によっては内定を獲得できる可能性も

もちろん、インターンを行っていくうちに、成果を挙げたり会社の上層部の人たちと関係性を持つ事が出来れば、その流れで内定を獲得する事も可能です。

ですが、「まあ、この会社でいいか」といった勿体無い考えのもと就職先を決めるのではなく、せっかくでしたら色々な会社の人と出会って、そこから内定先を決めた方が良いでしょう。

4−6.早い段階でビジネススキル・マナーを身につけられる

スキルなどが必要とされるインターン先では、自分自身のビジネススキルを身につける事ができます。やはり、周りがいわゆる一般的な学生ばかりですと、自分自身も学生レベルの実力になってしまいます。ですが、周りがしっかりとした社会人であれば、自分のレベルも上がってきます。

その他にも営業系のインターンに所属する事が出来れば、お客様先へ訪問に行ったりする事で、名刺交換などもする事が可能です。社会人になると必要な最低限のマナーなども身につける事が出来ることもインターンのメリットになります。

4−7.自分の実力の無さも知る事ができる

仮にインターンの選考に落ちたり、選考を通っても他のインターン生との実力差があったりすると、少なからずショックを受けてしまうでしょう。

ですが、それはプラスで捉えるべきです。必ず今後の糧になるはずですし、自分自身の実力を把握することは、それを補えば少し実レベルアップが出来るといったことですから。

5.社会人から見た優秀なインターン生は”目的”を持っている

実は今回の記事を書いている筆者は、社会人1年目を間もなく終了する者です。実はインターンの学生のお手伝いなども行っているのですが、やはり優秀な学生は、インターンの参加に対して”目的”を持っています。

目的は人それぞれですが、

  • webデザインの実力を身につけたい
  • 入社までに基本的なパソコンスキルを身につけたい
  • 入社後すぐにトップ営業マンになるために会社サービスを理解した

などがあります。一概にどれが正解とは言えませんが、やはりそれなりに目的・目標がある学生の方が、インターンをしていても成長速度が速いということがわかります。

6. 学生・企業がインターンシップをやる目的まとめ

結論として、インターンシップに参加する場合は短期インターンシップ、長期インターンシップの目的の違いをしっかりと理解して使い分けをしながら、インターンシップに参加する目的をはっきりとさせてからエントリーするようにしましょう。

しっかりと目的がはっきりした上で参加する場合は、非常に貴重な経験になります。社会人としての基礎が身につくので、実際に社会人になった時に同期より圧倒的な結果を残すことができるはずです。

また、就活でインターンシップの経験をアピールしたいなら、経験自体を語るのではなく、その経験から何を学び今後どのように生かしていきたいかまで、しっかりと語れるように準備をしておきましょう。

以上の点を踏まえて、インターンシップに参加したいと思ったのであれば、全力で取り組んでください。必ずあなたの成長につながります。

学生・企業がそれぞれインターンシップをやる目的とは?