自己PRと自己紹介の違いを述べてください。
いきなりこう言われた時にあなたはどう答えるでしょうか?
今回は自己紹介と自己PRの違いがわかるように、自己PRの意識するべきことについて解説をしていきたいと思います。
目次
自己PRの意味とは?
就活における自己PRとは、「自分が企業にとって有益な人材であることをアピールするためのPR」のことです。
しかし、この意味を勘違いしたまま自己PRを書いたり面接に臨んだりする就活生は少なくありません。
意味を勘違いしたままだと、的外れな回答をして大きなマイナス評価を受けてしまうリスクがあります。
特に書類選考における自己PRでは、応募者の実際の表情や人間性が見えない分、小さなミスや勘違いが不採用につながりかねません。
就活において自己PRは「実績自慢」をしてはいけない
自己PRの意味を勘違いしている人の中には、自己PR=自分の実績・スキルを披露すること、と捉えてしまっている人が多いです。
たとえば、「私は部活でインターハイに出場し準優勝しました。」「学生時代プログラミングのアルバイトで、新しいソフトを開発し企業の利益に貢献しました。」といった実績やスキルは確かに素晴らしいものです。
しかし、それだけを延々と語るだけでは、単なる自慢話で終わってしまいます。
企業に「欲しい人材だ!」と思わせるためには、こうした自身の実績・スキルをエピソードとして交えながら、自分が企業にとって必要な人材であることを伝えなければなりません。
自己PRは何を重視されているのか?
①人柄・性格・今までの経験
性格や経歴を含めて、あなたが「どんな人物か」を企業はまず知りたがっています。
実際に自己PRを書いたり話したりする場面でも、「私の強みは○○です。」といったように、まず結論から述べるのが基本ですので覚えておきましょう。
②実績ではなくこれからのあなたの将来性
自己PRでは、自分の人柄や強みを実績・エピソードを交えて伝えますが、中には「人を惹きつけるような魅力的な実績やエピソードを持っていない」と悩んでいる人もいるでしょう。
しかし大事なのは、実績そのものではなく「あなたが将来的に会社に貢献できる要素を持っている人材かどうか」です。
ですので、実績やエピソードが平凡だからと言って、落ち込んだり志望企業を諦めたりする必要はありません。
③「何をしたか」よりも「経験から何を学んだのか」
「将来的に会社に貢献できる要素を持っている人材」であることを伝えるためには、単に「活躍する自信があります。」と勢いよく言っても説得力はありません。
自分の熱意に説得力を持たせるためには、実績・エピソードからどんなことを学び、それを具体的に仕事でどのように貢献できるかを伝えることが重要です。
就活の自己PRで伝えるべきこと
自己PRで企業が重視する点を踏まえて、あなたが自己PRで伝えるべきことは次の3つです。
- 物事に取り組む際のあなたの姿勢
- これからのあなたの将来性
- 企業が求めている事とあなたのアピールとの一致ポイント
この3つからも、自己PRをする上では「他者にはない特別な実績やスキル」が必ずしも求められるわけではないことがお分かりかと思います。
自分という人間が、いかに会社にとって必要な人材かをアピールすることが、自己PRにおいてもっとも求められることなのです。
「自分視点」よりも「会社視点」で自己PRをしてみよう
ここまでのアドバイスの総括にもなりますが、自己PRは「会社視点」から行うことを意識しましょう。
企業の理念や事業内容、社員・経営者の声や雰囲気といった情報を分析し(企業分析)、自分ならこの会社にどのように貢献できるかを意識しながらPRすることが大切です。
そのためには「企業が求める人材像」はどんな人物かを、しっかりと落とし込んでおきましょう。
反対に「自分視点」からPRをしてしまうと、先述したように、ただの自慢話や自己紹介になってしまう恐れがあるので注意しましょう。